マウナロアが噴火

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マウナロアが噴火

米国地質調査所(USGS)はハワイ島のマウナロア山頂のモクアヴェオ火口で11月27日23時半頃から噴火が始まったとし、警戒レベルを引き上げた。同山ではここ数週間地震活動の増加が確認されており噴火に対する警戒を強めていた。

尚現時点でこの噴火に伴う避難勧告は出されてはいないが、ハワイ郡役所は南コナ海岸から住民が自主避難しているとの報告を受け、パハラ町にあるロバート・ハークス体育館とカイルア・コナ市の旧空港体育館に避難所を開設しているほか、ハワイ州教育局ではハワイ島内の全公立校を28日(月)に休校とするとの決定を下している。その他28日(月)10時までに降灰注意報を発令。特に火山の灰や火山ガスなどによって呼吸器系疾患を持っている人は健康上の問題が生じる可能性があるとして注意を呼び掛けている。

またUSGSでは「現時点で溶岩流は山頂付近にとどまっており、住民が暮らす地域を脅かしてはいない」としたが、過去の事例を踏まえ、噴火の初期段階は大規模で溶岩流の進み方などが急速に変化する可能性があると指摘し、警戒レベルを「勧告」から「警告」へと引き上げた。マウナロアが最後に噴火したのは1984年の3月と4月で、この時はヒロまで約8キロメートルの地点まで溶岩流が迫った。