海外不動産の価値基準についてのコラムです。

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海外不動産の価値基準

海外不動産の価値基準

狭い日本と違い、アメリカやカナダにはそれこそ有り余るくらいに土地があります。
ですから付加価値のない土地は不動産とは言いません。
だから売りに出しても値段はあって無いが如しです。

たとえば1,000坪もの広大な土地の価格が、たった300ドル(3万円)ということもあります。
生のままの土地は不動産ではないのです。
ただの場所です。広い北米では当然価値は低いのです。

アメリカやカナダの土地は通常未整地のまま売りに出されます。
農業地という地目ですが、その実情はただ水も電気の供給も無い生の土地のことです。
書面上ゾーニングしてあるだけです。実際にはまったく付加価値のない、未整地の、ジャングルであり、あるいは砂漠のままの、生の土地なのです。

したがって「不動産」と呼んでいいものか、そういう区画もあります。

だから逆に付加価値を付けてやれば市場価値はぐんと高まります。
たとえば電気接続料を負担し、電気を引き込める土地にします。
測量します。杭打ちします。これで土地の境界がはっきりします。
家を建てます。もしくは建築図面を起こします。
生の土地だった空間が、価値ある不動産に変わってきます。
(それを地域全体でやれば地目も農業地から開発住宅地へと変更も出来るでしょう)
ようやく市場で戦える付加価値のある不動産となります。
発想が元々違うのです。

海外不動産の価値基準

北米は日本と違い、そもそも限られた土地の国ではないのです。
場所はあり余っているのです。
水も電気もない未整地の土地ばかり、限りなくあるのです。
そういう国では「不動産」とは付加価値のある区画のことを言うのです。それ以外はただの土地です。

日本では建物があると却って価値が下がることもあるようですね。
新品は古いものより価値が高い。それが日本の文化のようです。

しかしあちらでは100年、それ以上の建物が未だ堂々と現役です。価値は落ちるどころか、
古いほうが価値が高いことも少なくありません。

最初に建築するとき良い材料を使用し、長期間使用するように建てられ、常にメインテナンスをしている建物は、当然安普請の新築よりも価値は高いのです。

付加価値の無い土地は「不動産」にはなり得ません。
星の数ほどあるからです。

だからいくら1,000坪でも3万円、4万円の価値しかないのです。アフリカや中国の砂漠を10万坪買うのと同じことです。

いくら広くても付加価値のない土地を買いたい人はそもそもいないのです。

その土地に古い建物が一つでもあれば話しは違ってきます。
そこを住居として使うことが重要ではないのです。
まず第一にその建物があることによるインフラがあることが重要なのです。
おそらく測量もしているでしょう。
電気接続料も支払い済みということでしょう。
だから価値があるのです。

測量されていて電気が通っている。
たとえばそれが「不動産価値」なのです。